stuffS5 - みのわマック

みのわマック

minowamac
コンテンツに移動します
 ステップ10,11,12の話ですね。
 ステップ10は日々の棚卸しですが、ステップを実社会で実践していくということですよね。以前は、ミーティングにほぼ毎日出ていました。その当時、仕事をしていましたけど一番、問題になるのは対人関係ですよね。特に、感情的な――すぐにカッとなるとか、自己中心的、自我が強過ぎるとか、そういうことは自分でも分かってはいるけど、なかなかすぐには直せないし、突発的に何かあると感情的になってしまうことがあったけど、そういうのもミーティングに出て、なんとなく仲間の話を聞きながら、一日の振り返りをしてるんですよね。ずっとそうしてました。
 仲間の話の中に当てはまることもあるし、そうでなくても自分の今日あったことを振り返りながら過ごしていると、その時は分からなかったけど自分がすぐに感情が乱れたりするけど、それは「相手の問題じゃなくて自分の問題」だとか、そういう気づきをもらいますね。
 当時、先行く仲間がよく言っていたのが、「感情の二日酔いをするな」とかね。「その日に起こったことは、その日に整理して明日に持ち越すな」ということをよく言われて・・・よく分かりますよね。
 以前だったら、明日どころか、何日もそういう感情的な乱れを引きずってしまう。だから、そうなった相手に対して、対応がそのようになってしまうし、そういうのはやめておこう、って。今日起こったことは今日だけにして、明日に持ち越さないように、って言うことですよね。
 そういうことでかなり自分は救われた、というか――結局、そういうことが最後はお酒につながっていくわけですから。そういう面では、プログラム=ステップによってある程度は、自分の感情の乱れも自分で少しはコントロールできるようになって、問題をあまり起こさないようになっていったような気がしますね。
「感情のコントロール」と言って、一番大きいのは「怒り」だと思うんですよね。だけど、そうやって「日々の棚卸し」とかしていると、いつの間にか以前のような怒りが起こらなくなってきたんですよね。それはやっぱり「相手を受け入れる」っていうか、要するにそれまでは「相手を変えよう変えよう」としていた自分が、「その人をそのまま受け入れる」、そういう作業を少しずつ出来たから、「感情の二日酔い」というか、次の日まで持ち越さない、そういうことをミーティングの中でやっていった。もちろん家に帰っても――当時は、仕事もして、ミーティングに出て、家に帰ると大体10時過ぎとかで、それから食事をしてお風呂に入ったら11時過ぎになっちゃったり、ちゃんと落ち着いて「祈りと黙想」をする時間はなかなかとれなかったけど、寝るちょっと前に「今日の振り返り」をする、っていうのが習慣になっていて毎日、「自分の誤ったところは直していく」っていうことですね。
 ステップの話だとそうだけど、要するに「許すこと」を覚えたんですよね。以前は許せなかったんです。それを今度は、相手を許すことが出来たことによって、自分自身も、何かあっても許してもらえるんじゃないか、っていうこともね。
 まずは自分が許すことが大切だっていうこと。人間だから、間違うことも、人に迷惑をかけることも、人を傷つけることもあるけど、それでも自分が人に対して許すという気持ちを持てば、自分も許されるんじゃないかなって言うことね。当然、自分で間違えて、気づいたことは修正していかなきゃならない、と思いますけどね。
 そういうことで、なんとなく「祈りと黙想」が習慣づいたって言うかね。それは、今でも続いてますけどね。だから最近は、感情の乱れが多少起こっても、それを次の日に持ち越さないということは出来てるんじゃないかな。それだけでもずいぶん、自分自身が楽ですね。周りの人たちも傷付けない、ということは感じていますね。
 さてステップ11になると・・・「祈りと黙想」は、いまも話した通りなんですけど、いつだったか、とあるシスターから瞑想のやり方を教わったんですよね。やり方としては、とりあえず目をつぶって、何も考えないというのが一番いいって言うんだけど、何も考えないというのは難しいですね。祈りでもそうですけど、必ず何か頭の中で考えていますよね。それを、考えないようにするには、何かに集中するというか、そっちに気持ちを切り替えるっていうか。まず自分の呼吸、息の吸ったり吐いたりに集中すれば、雑念がなくなるって言うことを教わったんです。
 今も、そういうことをやっているんですけど、なかなか上手くはいかないんだよね。すぐにまた何か考え始めちゃうんだよね。でも、それも少しずつ続けているうちに、なんというか「無」に近づいていくというか。多分、そういうのがちゃんと出来ないと何か出来ないんでしょうけど・・・。
 でも、自分の一日を整理するときは、色んな雑念を考えないって言うことですね。大体、布団の中に入ってからやるんだけど、そうすると不思議なことによく眠れるんですね。やっぱり色々考えていると、寝つきも悪いし、睡眠時間も充分にとれないんだけど、瞑想というか、集中して雑念を取り払うようにしていると、いつの間にか睡眠に入っているって言うことね。それは、非常に良いことでしょうね。
 とくに感情を次の日に持ち込まないって言うことは、自分にとって良いことで、生活して
いく中で、人が相手ですから――家族もそうだし、子供や、仲間もそうですよね――いろんな自分以外の人たちとの係りの中で、「祈りと黙想」が役立ってるな、と思いますよね。これは、ずっと続けていくと思います。
以前は、けっこう許すことができなかったので・・・家族だったり、友達だったり、色んな人を許すことが出来なかった自分がいたけど、よく考えてみると、それまでは「相手が悪いんだからしょうがないじゃないか」っていう考え方でした。でも一日の振り返りをしている中で、相手の問題もあるかもしれないけど「自分の問題も大きいな」っていうことに、だんだん気づいていきましたね。
 そうすると、相手も許せるようになる。そして、自分も楽になりましたね。要するに、人を恨んだり妬んだり、許せない、っていうことで強い感情が出てきますからね。それで「自分にとって得になることなんて一つもないな」って感じましたね。だから、そういう「受け入れる」ってことを覚えることで、だいぶ人生が楽になりましたよね。そういうのも結果的には、「祈りと黙想」の中で得たことだと思います。
「12のステップと12の伝統」(12&12)の本の中に、結構長い11ステップの祈りがありますね・・・その最後の方に、「慰められるより慰めることを、愛されるよりも愛することを」ってありますよね。自分にとっては、この祈りが役に立っていると思います。
「慰められるより慰めることを」ってありますけど、自分を慰めてくれよ、理解してくれよ・・・こっちの方が優先していましたからね。求めるばかりで、自分から与えるなんて考えもしなかったからね。そういうことにも気づかせてもらって、やっぱり、変えられるものはちゃんと変えていくっていう気持ちにさせてもらったのも、11ステップだと思いますよね。
「神様」についてですけど・・・最初のころは――飲んでるときも神頼みはしていたし――でも真から神を信じて、って言うことじゃなかったけど、プログラムをやっているうちに、自分で気づかないうちに、「神を信じる」っていう気持ちがだんだん強くなったような気がしますよね。
 自分は、洗礼は受けていませんけど、毎週、教会には行ってるんですよね。日曜の礼拝には。そういうこと自体が、以前の自分では考えられないことで、やっぱり目に見えない、自分以外の力――神とか、AAではハイヤーパワって表現するけど、そういうものを信じられるようになったというのはね、自分が少しずつ変えてもらったことだと思うんですよね。
 そうすることで自分も苦しくないし、相手を苦しめることも少なくなって、日々の生活の中で安心して生きられる。そういう感情をいま、もらっているんじゃないかと思いますね。その辺が多分、10・11のステップだと思いますね。
 そんなことですから、できれば今言った「祈り」のような生き方が自分自身も出来るようになりたいなって、そういうことをやってきたんですよね。そうすると心の平安というのが、自分自身にも与えられたというか、飲んでいた頃はしょっちゅう苛々して、怒っている・・・そういうものから少しずつ解放されて、今は怒りが自分の中に出てこなくなったというのは、神というか、自分より偉大な力を信じられるようになったからだと思うんですよね。
 そういうステップを経て、12ステップがメッセージですよね。
「霊的に目覚め」ってあるんだけど、自分自身も多少は「霊的に目覚めた」っていうことがあると思うんですよね。じゃあ、どういうことが「霊的に目覚めた」ってことなのか、なかなか一言で説明はつかないけど、要は「自分以外の人のことを考えられるようになったというのが一番大きいんじゃないか」と思いますよね。それが、自分にとっては「霊的な目覚め」の第一歩じゃないかと思います。それは、要するに「仲間」ですよね。仲間を通して霊的なものを感じさせてもらったって言うか。
 最初はAAに出ても、競争ですよ。同じ時期につながった仲間がいるとね、「俺だけ早く回復したい」とか思っていたのが、いつの間にか「仲間と一緒に回復したい」、「一緒に良くなりたい」って、そういう気持ちが出てきたんですよね。
以前は、「仲間と一緒に」なんて思わなかった。「自分だけ良ければいい」、「自分だけ早く帰ってきたい」とか、最初はそうだったんですけど、ステップというかプログラムを続けていくうちに「仲間と一緒に良くなりたい」と。
 たとえばAAのミーティングに出ていれば新しい仲間が来ますよね。まだ、本当に苦しんでいる仲間。そういう人たちの気持ちも分かりますよね。AAに来ていてもなかなかやめられずに、お酒を飲みながらミーティングに来ている仲間とか。そういう仲間に対しても、以前は「また飲んで来やがって」とかそういう考えだったけど、でも考えてみればその仲間だって、やめたい意志が必ずあるんですよね。そうじゃなければミーティングに出てこないですよ。そういう仲間も病気のことなんか理解していないから、やめたくてもやめられない、そういう状態ですよね。でも、そういうのを理解する・・・自分もそうでしたからね。そういう新しく来た仲間に、自分の経験もそうですけど、今はそういう状態でもやめる方法はあるんですよ、っていう・・・それを伝えていく。それは一緒にプログラムをやっていくしかないんですけどね。
 自分がその人にお酒をやめさせることはできないし、ただ、そういう方法があるんですよ、って言うことを、ステップを通して少しずつ仲間に伝えていく。それと一緒に――「一緒にやっていく」っていうことは、自分自身も飲まない生活を続けていかないと。自分から他人に何かやってやることはないけど、自分自身はこういうことを続けて、「いま飲まずに生きていけているんだ」ってことを伝えていく。そういうことが大事だと思うんですよね。それには言葉も大事だけど、普段の行動が大事だと思うんですよね。
 それがメッセージだと思うんですよね。自分自身が飲まない生き方を続けて、飲まないだけじゃなくて、やっぱり、一人の人間として、苦しい生き方じゃなくて、飲まないことによって飲んでいた時のように苦しむこともないし、問題も起こらない・・・そういうことも伝えていく。それを自分自身がやっていかないとならない。
 見てもらうということ。自分の行動を見てもらうというのが、一番のメッセージだと思うんですよね。まず、自分自身の普段の行動を通じて飲まずにいれば、こういう生き方が出来るんですよと、そういうことが伝えていければ、メッセージとしては一番、良いのかな、と思っています。
 メッセージというと、よく病院のメッセージとかがありますけどね。自分のAAのグループも毎週、メッセージに行っているんですけど、そういうメッセージも大事ですけど、まず自分自身の飲まない生き方、そういうものをまだ苦しんでいる仲間に伝えることが出来れば、それが一番だと思うんですけどね。
 病院にメッセージにいっても、なかなかつながってくれる仲間はいないですけど、いつかそういう気づきをもらって、一緒にプログラムが出来ればいいな、っていう希望を、いつも持っているんですよね。だけど自分もそうでしたけど、なかなかすぐには受け入れられないですよね。だから、いつか「ああ、こういう話をしてくれた仲間がいたな」とか、そういう風に気づいてくれれば、一緒にやっていくことが出来るんで、そういう考えで自分はいま、病院とかにもメッセージに行っています。
要は、自分が誰かを助けるとか、酒をやめさせるとか、そういうことは出来ないですよね。それは、自分にははっきりと分かっていますね。
 自分は、施設にいる回復の途中の仲間のお手伝いを今でもさせてもらっているんだけど、自分もマックにお世話になって、そこから回復が始まったんです。よもや自分が仕事として仲間の回復のお手伝いをさせてもらえるとは思っていなかったんだけど・・・これも、与えられたものかなって、自分は今も感謝しているんですよね。
 自分もお酒をやめて、42歳の時に再就職が出来て、そこから定年まで一つの会社に居続けることが出来たんですよね。それまでに何回も仕事を変えているんですよ。一生の仕事にしようと思っていたことが、まず出来なくなっちゃって、それ以降もいくつか仕事を変えて・・・そういうことが続いてね。「じゃあその原因はなんですか?」っていうと、すべてお酒ですよね。そういう体験をして、自分もマックでステップ1・2・3を徹底的に叩き込まれて・・・これが自分にとっては大きかったですよね。
 それで施設を終了して仕事に就いて、その仕事を19年、定年まで続けられたということは考えてみると「なんで出来たか?」っていうと、まずは飲まなかったから。「なんで飲まなかったか?」っていうと、やっぱりAAのプログラムですよね。AAに出て仲間に会い続けていたから、自分も仕事が続けられて・・・ということですよね。
 自分がちょうど定年になったときに、自分の住んでいる地域に施設ができて、そこで声をかけてもらったんですよね。「仲間の回復のプログラムの手伝いをしてくれないか?」って。これがありがたかったですよね。まず、その辺からですよね。自分がちゃんとやっていれば、神様は見ていてくれるんだ、っていうことをね。飲まないことを続けていて、そういう行動を仲間も見ていたから、声をかけてもらった、ということだと思うんですよね。
 要するに、AAでよく言う「無償でもらったものを無償で返す」、そういうことだと思うんですよね。そういう声をかけてもらってから、いま78歳になるんですけど、そういう施設に関わらせてもらって、仲間の回復のお手伝いをする、っていうことを今日まで続けてこられたというのは神様が与えてくれたことかな、って思うんですよね。
 それもこれも、神様はしっかり見ているわけですから、自分自身がある程度、ちゃんとした生き方をしてきたからこそ、だと思うんです。それが出来たのも、マックのプログラムのおかげだったり、AAのプログラムのおかげだったり、一番大きいのは仲間ですよね。仲間と一緒に、仲間を信じてプログラムをやってきたから、いまも続けられているんだと思いますよね。
そういうことを考えると、自分にとってありがたい出会い――AAもそうですし、マックもそうですし――そういうものを与えてもらった結果として、自分自身も飲まない生き方、以前の飲んでいた頃の苦しい生き方じゃなくて、平安な日々が送れるような考え方、生き方に変えさせてもらった。そういうのを出来る限り伝えていけたら・・・それが自分の使命だと思っているんですよね。まあ、そんなに力はないんですけども、自分の出来ることを、仲間に伝えていけたらいいな、と思っていますね。
 まあ、それがメッセージ――12番目のステップだと思うんですよね。
 それもこれも最終的には全部、自分自身の生き方、考え方が健全でなければ、なかなか伝わることではないと思うので、自分自身もAAで「今日一日」という言葉がありますけど、いまでも今日一日の生き方を大事にして、そういうことを苦しんでいる仲間――まだ回復できることを知らないで苦しんでいる人がいっぱいいるんですよね。そういう仲間に、一人でも多く、伝えていけたらいいな、と思ってます。
そのためには、自分自身も、肉体的にも精神的にも健康でなければならないと思うし、生き方、考え方にかかっているのかな、と思っているんですね。それを続けていけたらいいなっていう希望をもって、やって行けたらいいな、と思っています。
みのわマック

施設種別:障害福祉サービス自立訓練(生活訓練)事業所
事業所番号:1311701377
〒114-0023 東京都北区滝野川7-35-2
電話:03-5974-5091
e-mail: minowamac@japanmac.or.jp
みのわマック
障害福祉サービス
自立訓練(生活訓練)事業所
事業所番号:1311701377
〒114-0023
東京都北区滝野川7-35-2
電話: 03-5974-5091


コンテンツに戻る